有名な詩のなかでも、親しみやすく、心からおすすめしたい詩を選んでまとめました。
あなたにとってお気に入りの詩が見つかれば幸いです。
有名な詩・おすすめの詩10選
高村光太郎「あどけない話」
智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ…
詩集『智恵子抄』は、最愛の人について半生かけて書かれたものです。この詩集がなかったら、日本の恋愛詩集はおろか、詩集そのものの歴史も変わっていたかもしれません。
「あどけない話」は特に親しみやすくておすすめです。

山村暮鳥「雲」
おうい雲よ ゆうゆうと…
山村暮鳥は晩年になると、子どものように純粋無垢な詩を書くようになりました。最後の詩集『雲』より、表題詩の「雲」を紹介します。


宮沢賢治「雨ニモマケズ」
雨ニモマケズ 風ニモマケズ…
「雨ニモマケズ」は東日本大震災発生後に、東北をはじめとした多くの人に読まれ、朗読されました。コロナ禍で大変な時代においても、人の心を励ます力があるのではないでしょうか。


三好達治「乳母車」
母よ――淡くかなしきもののふるなり 紫陽花いろのもののふるなり…
三好達治は日本の伝統詩の精神と、フランスの近代詩のエスプリを、みごとに融合させた詩人です。さまざまな詩風に挑戦しながら、すぐれた抒情詩を数多く残しました。


金子みすゞ「星とたんぽぽ」
青いお空のそこふかく、海の小石のそのように…
金子みすゞは大正から昭和にかけて活躍した童謡詩人です。その詩は小さいものや目立たないものに対する慈しみにあふれ、読み人をハッとさせます。


草野心平「青イ花」
トテモキレイナ花。イッパイデス…
草野心平は生きとし生けるものの哀しみと歓びを、蛙の目線を通して多くの詩に表現しました。「青イ花」は少年蛙の小さくも胸打つ物語です。


中原中也「月夜の浜辺」
月夜の晩に、ボタンが一つ 波打際に、落ちていた…
中原中也は、言葉にならないような思いさえも、生のままさらけ出そうとした詩人でした。「月夜の浜辺」からも、何とも言えない奥深い心情が伝わってくるようです。


立原道造「夢みたものは・・・」
夢見たものは ひとつの幸福 ねがったものは ひとつの愛…
立原道造はソネットの名手。青春をみずみずしい情感で歌いあげました。「夢みたものは・・・」は、青空のような歓びに満ちあふれています。


新川和江「わたしを束ねないで」
わたしを束ねないで あらせいとうの花のように…
「娘、母、妻」…そのようなカテゴリから自由に解き放たれたい。女性に限らず、自分らしく生きたい人の思いを、新川和江が言葉にあらわしています。


谷川俊太郎「かなしみ」
あの青い空の波の音が聞えるあたりに 何かとんでもないおとし物を…
谷川俊太郎は十代でデビューしてから、八十歳を超えた今も活躍している詩人です。その活躍は一言でくくれないほど、幅広く奥深いです。初期の代表作「かなしみ」を紹介します。


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コメント
色々な詩がありますね
こたつむりさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
そうですね
面白い作品がたくさんありますね
どれもいい詩
面白い