年の瀬に大晦日、そして、元日にお正月……年末年始に読みたい詩を6篇選んでみました。
各リンク先から、詩の全文をごらんくださいね。
茨木のり子「十二月のうた」
熊はもう眠りました
栗鼠もうつらうつら
土も樹木も
大きな休息に入りました
十二月、師走と言われるくらい忙しい季節。自然は休息に入ろうとしているのに…自分のせかせかした足跡を振り返りたくなるような詩です。

【12月の詩】茨木のり子「十二月のうた」
当ブログでは毎月1編ずつ、その月にちなんだ詩を紹介する予定です。12月の今回は、茨木のり子さんの「十二月のうた」です。十...
室生犀星「きょうという日」
時計でも
十二時を打つとき
おしまいの鐘をよくきくと、
とても 大きく打つ、
きょうのおわかれにね、
大晦日の夜は、時計の針を見つめて、0時になるのを見届ける人も多いのではないでしょうか。この詩は日付が変わる瞬間をうたっていて、大晦日に特に味わいたいです。

室生犀星「きょうという日」
室生犀星の「きょうという日」という詩を紹介いたします。ふつうの何気ない日はもちろん、誕生日の前や大晦日の夜など、節目の日...
新川和江「元旦」
どこかで
あたらしい山がむっくり
起きあがったような……どこかで
あたらしい川がひとすじ
流れだしたような……
山や川やそして世界が、あたらしく目覚めるのを予感させる詩です。

【1月の詩】新川和江「元旦」
当ブログでは毎月1編ずつ、その月にちなんだ詩を紹介する予定です。1月の今回は、新川和江さんの「元旦」です。元旦どこかであ...
石垣りん「太陽のほとり」
太陽
天に掘られた 光の井戸。私たち
宇宙の片隅で 輪になって
たったひとつの 井戸を囲んで
暮らします。
新年の光が満ちあふれるような、新鮮な詩です。

石垣りん「太陽のほとり」
石垣りんさんの「太陽のほとり」という詩を紹介いたします。新年の光が満ちあふれるような、清々しい詩です。太陽のほとり太陽天...
金子みすゞ「お正月と月」「夢売り」
年のはじめに
夢売りは、
よい初夢を
売りにくる。(夢売り)
金子みすゞさんの2篇の詩を、ひとつの記事で紹介しています。
「お正月と月」はどちらかと言えば、元日よりも年末にふさわしい詩でしょうか。
お正月はハレの日ですが、みんなが晴れやかとは限りません。この2篇の詩は寂しさにも寄り添うような優しさがあります。

金子みすゞのお正月の詩…「お正月と月」「夢売り」
金子みすゞさんの詩で、お正月にまつわる詩を2篇紹介します。お正月は一般的に晴れやかなイメージがありますが、なかには密かに...
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