花に関する詩について書いた記事をまとめました。
有名な作品から隠れた名作まで、おすすめしたい詩をそろえましたので、どうぞお楽しみくださいね。
花がテーマ・花についての詩~14記事~
春
茨木のり子「さくら」
ことしも生きて さくらを見ています…
茨木のり子さんの目が、奥深いところから見た「さくら」。
金子みすゞ「星とたんぽぽ」
青いお空のそこふかく、海の小石のそのように…
目に見えないものの存在について、優しく語りかけます。
草野心平「青イ花」
トテモキレイナ花。イッパイデス…
少年蛙の目線から描かれた世界。
三好達治「チューリップ」「信号」
蜂の羽音が チューリップの花に消える…
「チューリップ」の詩と、椿が印象的な「信号」の詩をご紹介。
北原白秋「ほのかにひとつ」
罌粟ひらく、ほのかにひとつ、また、ひとつ……
多感な季節。そよ風に揺れる園に、胸の想いが重なります。
ヰルヘルム・アレント(訳:上田敏)「わすれなぐさ」
ながれのきしのひともとは、みそらのいろのみづあさぎ…
日本人の心にも響くドイツの詩。植物の忘れな草は、さまざまな文学や歌に登場しています。
梅雨~夏
谷川俊太郎「生きる」
生かす 六月の百合の花が私を生かす…
谷川俊太郎さんには「生きる」という詩が二つあります。ここで紹介するのは、一方の詩と比べると目立たないかもしれませんが、ぜひおすすめしたい名作です。
萩原朔太郎「こころ」
こころをばなににたとへん こころはあぢさゐの花…
こころを紫陽花などに例えて、その不思議について問いかける詩。
北原白秋「水ヒアシンス」
月しろか、いな、さにあらじ。薄ら日か、いな、さにあらじ…
水ヒアシンスはホテイアオイのこと。出だしから心惹かれます。
中原中也「六月の雨」
またひとしきり 午前の雨が 菖蒲のいろの みどりいろ…
潤いと憂い。雨のリズムに心揺れるソネット。
三好達治「乳母車」
母よ――淡くかなしきもののふるなり 紫陽花いろのもののふるなり…
日本の美しく懐かしい抒情詩です。
秋~冬
石垣りん「幻の花」
庭に 今年の菊が咲いた…
ひとつも無駄がない言葉たち。深く考えさせられる詩です。
草野心平「紅梅」
どうして紅の花が咲きどうして。ふくいくとした香りをわかせるのだらう。どうして…
年輪を重ねた果ての、瑞々しく奥深い詩。
新川和江「ふゆのさくら」
おとことおんなが われなべにとじぶたしきにむすばれて…
ひらがなのみでつづられた、冬に咲く桜のように凛とした恋愛詩。
- 詩の出だしと、どのような花が描
- かれているのか、簡単な説明文を加えました。詩を探すときの参考にしてください。
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コメント
花の詩はいいですよね。
花の詩、すごいいいですね
花な さま
初めまして。花の詩は私も大好きです。
お褒めのお言葉をありがとうございます。
花の詩はとてもいいですね